リハビリ職として働く中で、「もっと前向きな人と関わりたい」と感じたことはありませんか?
私自身、病院でのリハビリ業務に日々取り組むなかで、リハビリ拒否や暴言、時には暴力的な対応に心が疲弊することがありました。
そんな中、「もっとポジティブな現場で人の役に立ちたい」という想いから、副業として整体業を始めました。
すると、そこにはこれまで感じたことのない「やりがい」と「充実感」がありました。
この記事では、本業を続けながら整体師として副業を始めたリアルな経験と、その中で得られた気づきについてお話しします。
【リハビリ拒否されると心がすり減る】

病院で理学療法士として働く中で、リハビリを拒否する患者様、暴言を吐く方、そして特に認知症の影響により意思疎通が難しいケースに、これまで何度も直面してきました。
時には手を上げられることもあり、「自分は何のためにこの仕事をしているのだろう」と、ふと立ち止まってしまう瞬間もあります。
もちろん、患者様一人ひとりに事情や背景があり、リハビリに前向きになれない理由があることは理解しています。
だからこそ、私たちは専門職として冷静に、そして誠実に向き合おうと努力を重ねてきました。
それでも、時間とエネルギーを注いだ結果が「拒否」や「不満」として返ってくると、心をすり減りますよね。
本来リハビリとは、患者様の生活を前向きにするためのサポートであるはずです。
しかし、協力が得られないまま施術を続けていると、「この方は本当に良くなりたいのだろうか?」「自分のしていることに意味はあるのだろうか?」と、虚しさが胸に広がってしまうこともありました。
【副業として整体を始めたきっかけ】

リハビリの現場で虚しさを感じる日々の中で、私の中には次第に「本当に良くなりたいと願う人の力になりたい」という想いが強く芽生えていきました。
そんなある日、ふと目にした“整体”に関する情報が心に引っかかり、軽い気持ちで学び始めたのがきっかけです。
学んでいくうちに気づいたのは、整体が単なるリラクゼーションではなく、体の歪みや不調に根本からアプローチする、非常に実践的な技術であるということ。
それは、これまで理学療法士として培ってきた知識や経験とも通じる部分が多く、「自分にとって最も自然な“もう一つの道”かもしれない」と感じるようになりました。
「これなら、本業の専門性を活かしながら、副業としてもしっかり形にできるのでは?」
そう確信した私は、一歩を踏み出し、整体師としての活動をスタートさせました。
【副業整体師として実感した「やりがい」】

整体の現場に立ってまず驚いたのは、利用者様の「本気度」の違いでした。
来院される方は、自分の体の不調に真剣に向き合い、「どうにかしたい!」という強い想いを持っています。
だからこそ、施術にも積極的に取り組んでくださり、アドバイスにも真剣に耳を傾けてくれます。
この「同じ方向を向いている」という感覚は、病院勤務ではなかなか味わえないものでした。
さらに、施術後に「楽になった!ありがとう!」と笑顔で言っていただける瞬間は、本当に心に響きます。
「また来ますね」「次も先生にお願いしたいです」という言葉をいただくたびに、自分の技術が人の役に立っているという確かな実感が得られます。
【本業にも好影響がある副業整体】

副業として整体に取り組む中で、自分自身のスキルや視野が大きく広がりました。
特に印象的だったのは、「本気で良くなりたい」と自らの意思で足を運んでくれる利用者様の存在です。
自由診療にもかかわらず、自分を信じて施術を受けに来てくれる。
そんな方々に全力で向き合うことは、こちらの学びを何倍にも深めてくれました。
また、整体では施術者の判断と技術がダイレクトに結果へと反映されるため、「どうすればもっと良くできるか?」と常に考えながら動く習慣が自然と身につきました。
その結果、自発的に技術や知識を学び続ける姿勢が無理なく定着し、本業であるリハビリ業務においても、以前より主体性を持って成長できるようになったと実感しています。
【副業だからこそ得られる安心と挑戦】

副業として整体を始めたことで、リスクを抑えつつ、新たな挑戦ができています。
本業の収入があるおかげで、焦らずに技術を磨くことができ、利用者様との信頼関係も着実に築けています。
施術件数が少ない時期でも、精神的に追い詰められないのは大きな安心材料です。
また、私の場合は平日休みの空き時間を活用することで、生活リズムを崩すことなく整体業を継続しています。
本業とのバランスを保ちながら、無理なく長く続けられるのも、副業整体の大きな魅力です。
その結果、自分のペースで着実にステップアップしている実感があります。
【まとめ】
リハビリ職として働く中で、「もっとやりがいのある仕事がしたい」「前向きな人と関わりたい」と感じているなら、副業として整体を始めるのはとてもおすすめです。
整体業を通じて、心から感謝され、自分の力が役立っていると実感できる日々を手に入れることができます。
そしてその経験は、本業にも良い影響を与え、相乗効果を生んでいきます。
「リハビリ拒否に悩む日々」から抜け出し、自分のやりたいことにチャレンジできる副業。
それが、整体師というもうひとつのキャリアとなります。
あなたも、理学療法士としてのバックグラウンドを活かし、一歩を踏み出してみませんか?