【副業整体の運営に必要な領収書の知識】初心者向けに書き方・保存方法について徹底解説

③開業後に

副業整体を始めたばかりの方にとって、領収書の扱いは意外と難しく感じるかもしれません。

しかし、領収書はビジネスを健全に運営し、正確な帳簿を作成するために欠かせない重要な書類です。

売上や支出を証明する役割を持つ領収書は、税務処理や確定申告をスムーズに行うためにも必要です。

本記事では、副業整体における領収書の基本的な知識から、実際の書き方、そして保存方法までを初心者向けにわかりやすく解説していきます。

【領収書について】

領収書とは、金銭のやり取りを証明する大切な書類です。

副業整体においては、売上と支出の両方を正確に記録するために、領収書の発行と受領が必須です。

施術料やキャンセル料など、売上に関する取引の際には、必ず領収書を発行して取引を証明しましょう。

また、施術に必要な物品を購入した際には、その支出を証明するために領収書を必ず受け取ります。

領収書は、青色申告をするための帳簿作りに欠かせない証書です。

正確な帳簿を作成することで、適切な税務処理を行い、税制上の優遇措置を受けることが可能になります。

売上に関する領収書

施術料・キャンセル料 など

支出に関する領収書

施術物品の購入・参考書の購入・レンタルサロン代 など

【売上に関する領収書の書き方】

100均で購入できる領収書(50組入りのノーカーボン複写タイプ)

副業整体での施術料に関する領収書の書き方について解説します。

領収書は正確な取引記録として、以下の項目を適切に記載する必要があります。

領収書に記載すべき項目
  • ①利用者様氏名
  • お金を受け取った「利用者様の氏名」を記載します。
  • ②金額
  • 金額は金額の前に「¥」を記入し、後ろに「-」を付けます。
  • 3桁ごとに「,」を入れて見やすくします。
  • ③但し書き
  • 「施術代として」と記載します。
  • ④年月日
  • 「施術料を受け取った日付」を記入します。
  • ⑤サロン名
  • 「ご自身のサロン名」を記載します。
領収書に記載しない項目
  • A:消費税の項目は不要
  • 副業整体では免税事業者扱いとなるため、消費税の記載は不要です。
  • B:収入印紙は不要
  • 取引金額が5万円以下の場合、収入印紙を貼る必要はありません。

以上のポイントを押さえた領収書の発行が、信頼されるビジネス運営の一環となります。

【領収書の保存方法】

税務調査が行われる場合、領収書や関連書類をすぐに提示できる状態にしておくことが重要です。

特に副業を行っている場合、確定申告時に必要な書類が揃っていないと、後で手間がかかる可能性があります。

領収書の保存方法には、紙での保存と電子での保存があり、どちらの場合でも、すぐに検索や確認ができる状態にしておくことが理想的です。

【紙での領収書の保存方法】

紙の領収書を保存する際は、ノートに貼り付けて整理する方法や、月ごとにクリアファイルに入れて保管する方法が有効です。これにより、後から必要な領収書を簡単に見つけることができます。

【電子での領収書の保存方法】

電子データの領収書を保存する際は、PDFファイルのタイトルに「取引年月日」「取引金額」「取引先名」を記載し、年ごとにフォルダを作成して保存すると便利です。

【副業整体とインボイス】

結論から言うと、副業整体ではインボイスを気にする必要はありません。

つまり、施術料の領収書に消費税を記載する必要はないということです。

具体的に、副業整体でインボイスが関わらない理由は2つあります。

1つ目は、副業の年収が1,000万円未満の場合、通常は「消費税の免税事業者」として扱われ、インボイスの発行義務がないためです。

2つ目は、あなたが現金でお客様と直接取引をしている場合、インボイスの発行は基本的に不要です。インボイス制度は法人や他の課税事業者との取引に適用されるため、個人との現金取引では影響がありません。

ただし、将来的に法人や課税事業者との取引をする場合、あるいはそのような顧客をターゲットにする予定がある場合は、インボイスへの登録が必要になる可能性があります。

その際は、課税事業者として登録することで、取引相手が仕入税額控除を受けられるようになります。

【領収書の保存期間】

副業整体で得た収入を確定申告する際、領収書の保存期間を正しく理解しておくことが重要です。

白色申告の場合、領収書や帳簿は5年間保管する義務があります。

一方で、青色申告を選択する場合、保存期間は7年間となります。

青色申告は控除額が大きく、節税効果が高いですが、その分、書類の保管義務も長くなります。

万が一、税務調査が入った際に領収書が見つからない場合、申告内容に疑問が生じ、過少申告とみなされる可能性があります。

したがって、確定申告の種類に応じた保存期間を守り、適切な管理を行うことが大切です。

【会計ソフトで簡単帳簿付け】

領収書は、確定申告において帳簿作成の基礎となる重要な書類です。

帳簿作成には会計ソフトを利用するのがおすすめです。

特に青色申告では、「貸借対照表」や「損益計算書」といった複雑な書類の作成が必要ですが、会計ソフトを使えばこれらを自動で生成してくれます。

簿記の知識がない初心者が手作業で帳簿を作るのは大変ですし、ミスを招きやすいので避けるべきでしょう。

会計ソフトを使えば、日々の売上や支出を入力するだけで、青色申告で最大65万円の控除を受けられる可能性があります。

【おススメの会計ソフト】

副業整体を正しく運営し、確定申告をスムーズに行うためにおすすめのソフトは「やよいの青色申告」です。

このソフトは使いやすさに定評があり、価格も手頃で、多くの人に利用されています。

特にクラウド型の確定申告ソフトとしては、52.8%のシェアを誇り、8年連続でNo.1を獲得している実績があります。

また、パソコン操作や数字が苦手な方にも安心のサポート体制が整っており、電話やメール、チャットでのサポートが受けられるベーシックプランは初年度無料です。

【まとめ】

副業整体のための領収書の種類、書き方、保存方法について詳しく解説しました。

領収書は、売上や支出を正確に記録し、健全なビジネス運営や確定申告に欠かせない重要な書類です。

売上に関する領収書には、取引の詳細を正確に記載し、支出に関する領収書も忘れずに保管することが必要です。

紙や電子形式で整理・保存することで、税務調査への対応もスムーズになります。

これらをしっかりと行い、確定申告の準備を万全整えましょう。

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