これから整体業を始めようとしている方にとって、初めの一歩はとても大切です。
しかし、どんなに熱意があっても、利用者様から嫌われる特徴を持った整体院になってしまうと、せっかくの努力が無駄になってしまうこともあります。
本記事では、利用者様が本当に求めていることを踏まえつつ、新米整体師が陥りがちな失敗10選を解説します。
私自身、整体師として活動しながら、他の整体院に通った経験もあるため、利用者目線と整体師目線の両方から「これだけは気をつけてほしい」というポイントをお伝えします。
ご自身の開業準備や運営において、これらの失敗に当てはまっていないか、ぜひ確認してみてください。
利用者から好かれる整体院づくりのヒントがきっと見つかるはずです!
【利用者が整体院に求めていること】

「こんな整体院は嫌われる」を解説する前に、まず大前提として利用者が整体院に何を求めているのかを理解しておく必要があります。
利用者が整体院に期待するのは、大きく分けて次の2つです。
「今抱えている症状を改善してもらうこと」、そして「信頼できる整体師に診てもらうこと」です。
症状の改善は、整体院を訪れる最大の目的であり、これが達成できない場合、利用者は別の院を探すか、通院をやめてしまいます。
また、整体師との信頼関係も非常に重要です。いくら腕が良くても、信頼を得られないと、利用者の満足度は大きく下がります。
つまり、嫌われる整体院とは「症状を改善できない」整体院であり、「信頼されない」整体院です。
本記事では、これらに該当してしまう失敗の特徴を具体的に解説していきます。
これから整体業を始める方や新米整体師の方は、ぜひ自身の計画や日々の業務を振り返り、当てはまる点がないか確認してみてください。
利用者の期待に応える整体院づくりの一助になれば幸いです。
【こんな整体院は嫌われる|失敗10選】

嫌われる整体院の条件は大きく2つあります。それは、「症状を改善できないこと」と「利用者に信頼されないこと」です。
この2つを満たせない整体院は、どれほど立地や設備が良くても長続きしません。
ここでは、具体的にどのような失敗が利用者から嫌われる原因となるのか、10のポイントに絞って解説していきます。
どれも重要な内容なので、整体業を始める方や新米整体師の方はしっかり確認し、自分の院で同じ過ちを繰り返さないようにしましょう!
【①施術の効果を実感できない】
整体院に通う最大の目的は、症状の改善や体の不調を解消することです。
施術後に「体が軽くなった」「痛みが和らいだ」などの効果を利用者が実感できない場合、信頼を失う原因となります。
一時的な効果だけでなく、継続的に良い状態を感じられることが求められます。
また、施術者自身が効果を確認しようとする姿勢が見られない場合、利用者は「ここに通う意味がない」と感じてしまいます。
利用者の体調の変化に敏感になり、小さな改善でも伝え、次の施術への期待感を持たせる工夫が必要です。
【②納得のいく説明が得られない】
利用者は自身の体の状態を理解し、適切なケアを受けたいと考えています。
しかし、専門用語ばかりで分かりにくい説明や、納得できないアドバイスが続くと、不信感を抱きます。
また、施術がうまくいかない理由に言い訳が多い場合も信頼を損ねる原因になります。
利用者が納得できる説明とは、平易な言葉で、具体的な施術の目的や効果を伝えることです。
利用者の理解度に合わせた説明を心がけ、質問や不安にもしっかり対応しましょう。
【③態度が悪い】
無愛想な対応や傲慢な態度、利用者の悪い部分ばかりを指摘する言動は大きなマイナスです。整体院は、身体だけでなく心も癒す場所であるべきです。
利用者がリラックスできる空間を提供するには、笑顔や思いやりのある態度が欠かせません。
特に、初めての利用者には丁寧な対応が求められます。
態度の悪さはリピーターを失うだけでなく、悪評を広められる原因にもなるため、注意が必要です。
【④熱意を感じない】
施術が流れ作業のように感じられたり、集中力が欠けているように見えると、利用者は「大切に扱われていない」と感じます。
整体師の熱意や真剣さは、施術の質だけでなく、信頼関係の構築にも影響します。
施術中は利用者の体に集中し、真摯な姿勢を示すことが大切です。
また、施術だけでなく、利用者の悩みに寄り添う姿勢も信頼を得るポイントとなります。
【⑤会話がつまらない】
整体院での会話は、利用者との距離を縮め、信頼を築く重要な要素です。
会話が途切れがちだったり、施術者が一方的に話しすぎる場合、利用者は居心地の悪さを感じます。
また、話題が偏りすぎていたり、興味を引かない内容だと、楽しさが失われます。
利用者の話を聞く姿勢を大切にし、共感を示すことで、施術中の時間をより快適なものにしましょう。
【⑥清潔感がない】
清潔感の欠如は、利用者に不快感を与え、信頼を損ないます。
整体院の衛生管理はもちろんのこと、施術者自身の身だしなみや清潔さも重要です。
また、院内が散らかっていたり、施術台が不衛生だと、衛生面への配慮が不足していると感じられます。
さらに、強い香水や体臭も不快に感じられる原因となるため、注意が必要です。
清潔で快適な空間作りは、利用者のリピート率を上げる鍵となります。
【⑦他院の悪口や批判ばかりする】
他院を悪く言うことは、一見、自院の優位性を示しているようで、実際には逆効果です。
利用者は、ネガティブな話題を聞くことで不信感を抱き、「自分のことも悪く言われるのでは?」と感じることがあります。
また、批判ばかりではポジティブな印象を与えられません。
他院との違いを強調する場合でも、前向きな表現を心がけ、自分の院の良さをアピールしましょう。
【⑧予約管理がずさん】
予約のバッティングや、予約しているのに長時間待たされる状況は、利用者の時間を無駄にし、不満を引き起こします。
スムーズな予約管理は、利用者にとってストレスフリーな通院体験を提供する上で欠かせません。
予約システムを導入したり、スケジュール管理を徹底することで、こうしたトラブルを防ぎましょう。
小さな不満が大きな信頼喪失につながることを忘れないようにしてください。
【⑨やたら不安を煽ってくる】
利用者の不安を無駄に煽る行為は、信頼を損なうだけでなく、心理的な負担を与えます。
「このままだと悪化しますよ」など、必要以上に恐怖心を与える表現は控えるべきです。
不安を煽るのではなく、現状を正確に説明し、前向きな解決策を提案することで、信頼感と安心感を提供しましょう。
【⑩回数券の押し売りをしてくる】
回数券は利用者にとって便利なものですが、押し売りされると嫌悪感を抱きます。
必要性やメリットを丁寧に説明せず、強引に購入を迫る行為は逆効果です。
利用者が納得した上で購入できるよう、透明性のある説明を心がけましょう。
強引な営業は短期的な利益を生むかもしれませんが、長期的な信頼を失うリスクが高いことを理解することが重要です。
【まとめ】
整体院の成功には、利用者の信頼と満足が欠かせません。
本記事では、新米整体師が陥りがちな失敗を10項目に分けて解説しました。利用者が求めるのは「症状の改善」と「信頼できる整体師」です。
施術の効果が感じられない、納得のいく説明が得られない、態度が悪い、清潔感がないなど、具体的な失敗例を挙げ、それぞれの改善ポイントも提示しています。
特に、施術だけでなく接客や院内環境にも配慮することが重要です。
これらの失敗を回避し、信頼を築き、利用者に選ばれる整体院を目指しましょう。