【新米整体師向け|施術の流れを解説】「また来たい!」と思ってもらえる整体院を目指して

③開業後に
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これから副業として整体を始めたい方や、新米整体師の皆さんに向けて、利用者様に喜ばれる「施術の流れ」を詳しく解説します。

整体業は、ただ技術を提供するだけではありません。利用者様が来院されてからお帰りになるまでの体験全体が、リピートや新規紹介につながる重要な要素です。

そのためには、施術技術の向上はもちろんのこと、利用者様とのコミュニケーションや一連の流れをしっかり整えることが欠かせません。

本記事では、筆者の整体院で実際に取り入れている施術の順序をもとに、各ステップで意識すべきポイントや注意点をご紹介します。

施術の流れを標準化する一方で、利用者様一人ひとりの状況やニーズに応じて柔軟に対応することが、満足度の高いサービスにつながります。

整体業を始めようとしている方や、「どのように進めればよいのか」と悩んでいる駆け出しの整体師の方にとって、少しでもお役に立てれば幸いです。

それでは、具体的な施術の流れを見ていきましょう!

【当院の施術の流れ6ステップを紹介】

整体院の施術は、単なる身体のケアを超えて、利用者様との信頼関係を築く重要なプロセスでもあります。

当院では、利用者様一人ひとりの状況や悩みに合わせた施術を提供するため、6つのステップに基づいた流れを採用しています。

この流れは、施術の効果を最大限に引き出すとともに、利用者様に満足いただくための大切な仕組みです。

1回の施術が利用者様にとって価値ある時間となり、「また来たい」と思っていただけるように、各ステップを丁寧に進めていきます。

このプロセスが、継続的な信頼やリピートにつながる重要な鍵となります。

それでは、具体的な6つのステップをご紹介していきます。

【①カウンセリング】

カウンセリングの目的は、利用者様の悩みをしっかりと受け止め、信頼関係を築くことにあります。

整体業において、カウンセリングは最も重要なステップであり、ここで信頼関係を築けるかどうかが、その後の施術の成否を大きく左右します。

実際、この段階で利用者様の信頼を得られるかどうかが、成功の9割を決めるといっても過言ではありません。

カウンセリングでは、利用者様が来院された際の表情や動作、待合室での姿勢、立ち上がり方、歩き方など、細かなサインを注意深く観察します。

これにより、身体の状態や心理的な負担の傾向をつかむことができます。

また、問診表に沿って具体的な悩みや困りごとを伺い、利用者様の言葉に耳を傾けながら深く読み解いていきます。

これらの情報を基に、問題の本質を探り、根本解決に向けた準備を整えることがカウンセリングの役割です。

この丁寧なプロセスを通じて、利用者様にとって安心感のある施術体験を提供する土台が築かれます。

【②検査と評価】

検査と評価は、利用者様の体の悩みを具体的に整理し、問題点を明確にする重要なステップです。

このプロセスでは、カウンセリングや来院時の観察で得られた情報と、検査結果をリンクさせ、利用者様に現状を共有します。

この共有が、利用者様自身の体の状態を正しく理解していただくための鍵となります。

検査と評価を通じて、施術の方向性や指針を具体的に示すことで、利用者様から納得を得られ、次の施術にスムーズにつなげることができます。

また、個々の問題点を抽出し、それに基づいてオーダーメイドの施術プランを作成することで、利用者様に「ここなら私の症状を改善してくれるかもしれない」と希望を持っていただけます。

この期待感が信頼に変わることで、利用者様のモチベーションが高まり、施術効果の向上にもつながります。

検査と評価は、施術の土台を築く大切なステップであり、利用者様との信頼関係をさらに深める機会でもあります。

【③施術】

施術の目的は、利用者様の問題点を解決・改善し、症状を軽減させることです。

①カウンセリングで信頼を築き、②検査と評価で現状への納得感を得られた段階で、利用者様は安心して施術に臨むことができます。

この「安心感」と「納得感」は、施術効果を最大限に引き出すための重要な要素です。

施術では、利用者様一人ひとりの状態に合わせたアプローチを行います。

リラックスした状態で施術を受けていただけることで、身体の緊張が緩み、より深い効果が期待できます。

また、施術中に利用者様がその効果を実感できれば、「この整体院なら私の症状を良くしてくれる」という確信へとつながります。

この確信が、利用者様の信頼を高め、リピートや紹介につながる結果を生み出します。

施術は、利用者様にとって期待を確信に変えるプロセスであり、整体院の信頼性を高める最終的なステップと言えるでしょう。

【④セルフケアの指導】

セルフケア指導の目的は、施術効果を持続させるだけでなく、利用者様の満足度を向上させることにあります。

施術後、その場では体の調子が良くなっても、日常生活に戻ったときに再び症状が現れるのではないかと不安を感じる利用者様も少なくありません。

セルフケアを指導することは、こうした不安を解消し、利用者様に安心感を与える重要な手段です。

セルフケアの具体的な方法としては、簡単にできるストレッチや姿勢の改善、日常生活での注意点などを提案します。

これにより、利用者様は自身の手で体調を維持できるという自己効力感を得ることができます。

また、セルフケアを取り入れることで、施術の効果が持続しやすくなり、次回の来院までの間も良い状態を保つことが可能です。

さらに、セルフケアを実践した成果を見せたいという心理が、自然な形での再来院の動機付けとなります。

このように、セルフケア指導は利用者様の健康維持をサポートするとともに、リピート率向上にも寄与します。

整体院と利用者様の信頼関係をさらに深めるための大切なステップです。

【⑤今後のプランを説明】

今後のプランを説明する目的は、利用者様に明確な治療方針を示し、安心感を提供することにあります。

ここまでのカウンセリング、検査と評価、施術を通じて、利用者様の悩みや身体の状態について十分な理解が得られているはずです。

利用者様が次に知りたいのは、「あと何回くらい通えば良くなるのか」「どれくらいの間隔で定期受診すれば良い状態を維持できるのか」といった具体的な見通しです。

施術効果の実感を踏まえながら、利用者様一人ひとりに合わせたプランを提案します。

この際、無理のない通院ペースや目安を提示することで、利用者様が自分の生活スタイルに取り入れやすいと感じられるよう配慮します。

また、過去の医療従事者としての経験を活かし、専門的な知見に基づいた大まかな指針を示すことは、利用者様の不安を解消し、信頼感を深める重要なポイントとなります。

具体的なプランの提示は、利用者様にとって自身の体と向き合うきっかけにもなります。

これが、継続的な通院の動機づけとなり、結果的により良い施術成果につながるでしょう。

【⑥次回の予約とお会計】

次回の予約とお会計は、利用者様との最後の接点であり、信頼関係を強化する大切な場面です。

今回の施術に対して利用者様が納得されている様子であれば、お会計の前に次回の予約を自然に提案します。

この際、「次回はどのタイミングで来院すると良いか」を具体的に伝えると、利用者様もスムーズに予約を検討しやすくなります。

一方で、利用者様が今回の施術に満足されていない様子であれば、無理に予約を勧めるのではなく、「症状が続くようでしたらいつでもご連絡ください」と軽くお伝えし、利用者様自身が判断できる余地を残します。

最終的にリピートしていただけるかどうかは、施術内容だけでなく利用者様との相性にも影響されるため、押し売りや無理な勧誘は避け、自然な関係を保つことが重要です。

お会計の際には、利用者様に向き合い、目を見て笑顔で「ありがとうございました」とお礼を伝えます。

この一言には、感謝と自信が込められ、利用者様に安心感を与えます。

細かな気配りを忘れず、また来院したいと思っていただけるような最後の印象を作りましょう。

【まとめ】

整体院を成功させるためには、利用者様にどれだけ満足していただけるかが最も重要です。

その満足度が、リピートや他の人への紹介という形で返ってきます。

これこそが、良質な利用者様を集客し、長く愛される整体院を築く最適な方法です。

特に個人経営の整体院では、利用者様に選ばれることが不可欠です。

数多くある選択肢の中から選んでいただくためには、単に技術が高いだけではなく、来院からお帰りになるまでの一連の流れを通じて、安心感や満足感を提供する必要があります。

今回ご紹介した施術の流れや要点を参考に、利用者様一人ひとりに寄り添いながら、サービス内容を日々改善していくことが、成功への近道です。

ぜひ、利用者様に「また来たい」と思っていただける整体院を目指して取り組んでいきましょう。