【副業整体のための確定申告までの流れ】納税するまでのロードマップ

③開業後に
トトン
トトン

この記事は、副業整体をしていて、所得(売上-経費)が20万円を超える人に向けて書いています。

副業として整体業を営むということは、いわば「起業すること」と同じです。

副業で起業する際には、経営者としての知識が求められます。

特に重要なのは「税」に関する知識です。

従業員であれば、税務処理の大部分を勤務先が担当してくれますが、経営者として事業を運営する場合、税務処理はすべて自分で行わなければなりません。

税は国民の義務であり、適切な処理を怠ると罰則が科されることもあります。

副業として整体業を始めるならば、最低限の税の知識を身につけ、事業を健全に運営できるように準備することが必要です。

税務の基本をしっかりと学び、自分自身の事業を成功に導きましょう。

本記事では、確定申告までの基本的な流れをわかりやすく解説しますので、ぜひ参考にしてください。

【正しく納税するためのロードマップ|6ステップ】

副業として整体業を営む際に、「税」を学ぶ最終的な目的は、確定申告を正しく行うことにあります。

これをスムーズに達成するためには、以下のステップの順に行うことが最短ルートになります。

正しく納税するためのロードマップ
  • ①雑所得と事業所得を理解する
  • ②開業届を提出する
  • ③青色申告承認申請を提出する
  • ④領収書を整理する
  • ⑤帳簿を作成し確定申告の準備をする
  • ⑥確定申告をする

これらの6ステップを正しく踏むことで、事業を健全に運営することができます。

特に初めて起業する場合、税務処理は大きなハードルとなりますが、一つ一つしっかりと学び、着実に実行していきましょう。

【ステップ①|雑所得と事業所得を理解する】

副業整体を行うにあたり、まずはあなたが得るお金が「雑所得」なのか「事業所得」なのかを確認しましょう。

ここを押さえておけば、納税までのロードマップを把握しやすくなりますので、しっかり理解しておきましょう。

雑所得と事業所得について
  • 【雑所得】
  • 継続的な収入が無く開業届を提出していない方
  • 所得が20万円以下で確定申告を必要としない場合は、雑所得となる
  • 【事業所得】
  • 継続的な収入があり開業届を提出している方
  • 所得が20万円以上で確定申告を必要とする場合は、事業所得となる
  • 副業の場合:副業の所得金額が年間20万円を超えた場合、確定申告が必要
  • 本業の場合:本業の所得金額が年間48万円を超えた場合、確定申告が必要

副業整体の場合は、継続的な収入が発生するため事業所得になります。

また副業の所得が20万円を超えた場合は、確定申告が必要となります。

事業所得として、今後確定申告をする場合は、開業届を提出し、青色申告控除申請を提出しましょう。

青色申告で確定申告を行うことで、副業で得られた所得にかかる税金を大幅に節税することができます。

【ステップ②|開業届を提出する】

開業届とは、個人事業主が事業を開始したことを税務署に知らせるための書類です。

開業届を提出することで「青色申告での確定申告が行えるようになる」「屋号で銀行口座を開設できるようになる」などのメリットがあります。

原則として、副業整体を始めた1か月以内に提出することが求められています。

書類は税務署のホームページからダウンロードでき、書類を作成し税務署に提出して完了となります。

副業整体のための開業届については、こちらからどうぞ

【ステップ③|青色申告承認申請を提出する】

青色申告とは、副業として整体業を営む個人事業主にとって、税金面で大きなメリットをもたらす重要な申告方法の一つです。

青色申告承認申請を提出することで、「最大65万円の特別控除」「赤字を繰り越せる」などのメリットを受けることができます。

原則として、副業整体を始めた2ヵ月以内に提出することが求められています。

書類は税務署のホームページからダウンロードでき、提出先は開業届同様なので、開業届と一緒に提出してしまいましょう。

副業整体のための青色申告については、こちらからどうぞ

【ステップ④|領収書を整理する】

領収書とは、金銭のやり取りを証明する大切な書類です。

副業整体においては、売上と支出の両方を正確に記録するために、領収書の発行と受領が必須です。

施術料やキャンセル料など、売上に関する取引の際には、必ず領収書を発行して取引を証明しましょう。

また、施術に必要な物品を購入した際には、その支出を証明するために領収書を必ず受け取ります。

領収書は、青色申告をするための帳簿作りに欠かせない証書です。

正確な帳簿を作成することで、適切な税務処理を行い、税制上の優遇措置を受けることが可能になります。

副業整体の運営に必要な領収書の知識については、こちらからどうぞ

【ステップ⑤|帳簿を作成し確定申告の準備をする】

まとめておいた領収書から帳簿を作成していきます。

青色申告で確定申告をするためには、作成した帳簿から「貸借対照表」や「損益計算書」などを作成し確定申告を行わなければなりません。

これら書類を正しく作成するためには、簿記の知識が必要となり、1から学んでいくのはとても大変です。

そのため、帳簿作成から必要な書類作成を行うために、会計ソフトを利用しましょう。

会計ソフトを利用すれば、お小遣い帳を作るように領収書の金額を入力すれば、自動で「貸借対照表」や「損益計算書」などの書類を作成することができます。

副業整体でおススメの会計ソフトは「やよいの会計ソフト」です。
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【ステップ⑥|確定申告をする】

確定申告とは、個人事業主が1月1日~12月31日までの1年間の所得を、翌年の2月16日~3月15日の間に税務署へ報告する事を言います。

クラウド会計ソフトを利用していない場合は、e-taxからの申請となります。

クラウド会計ソフトを利用している場合は、ご利用の会計ソフトから申請することができます。

やよいの会計ソフトで青色申告を行う場合は、やよいの公式チャンネルの動画を視聴しながら操作して頂くとスムーズに確定申告が行えるので、ぜひご利用ください。

電子申告(e-Tax)の方法<弥生会計・やよいの青色申告>
この動画では、『弥生会計』『やよいの青色申告』で作成した青色申告決算書・所得税確定申告書・消費税申告書を『確定申告e-Taxオンライン』を使用してe-Taxで提出する操作を説明します。■目次00:00 オープニング00:22 『確定申告e-...

【確定申告での注意点|罰則について】

副業整体の所得が20万円を超えているのも関わらず、確定申告を行わなかった場合、その事実が税務署に発覚した場合は本来納付すべき税額に加えて税額に応じた罰金(無申告税)の支払が生じます。

また悪質な所得隠しの場合には、刑事罰になる場合も有りますので、厳重に注意しましょう。

【まとめ】

本記事で紹介した「納税までのロードマップ」は、副業として整体業を営む方で、所得(売上−経費)が20万円を超える場合に参考になる内容です。

納税は国民の義務であり、適切に行わないと罰則が科される可能性があるため、注意が必要です。

副業での整体業を健全に続けるためにも、事業所得が20万円を超えた場合は、必ず確定申告を行いましょう。

確定申告をすることで、経費の計上や控除を活用でき、賢く節税することも可能です。

正しい手続きを踏むことで、安心して副業整体を営むことができるようになります。