【雑談44】筋膜治療の効果がない⁉時はどんな時?

雑談コーナー
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トトン
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こんにちは!

カピバラ似で、四角いメガネがトレードマークのトトンです。

普段は総合病院で理学療法士として働きながら、副業で整体師もしています。

この【雑談コーナー】では、私が日々感じたことや体験した出来事など、私トトンの視点で気軽にお話ししていきます。

ちょっとした息抜きに読んでいただけたら嬉しいです!


【筋膜治療の効果がない⁉時はどんな時?】

筋膜治療は、さまざまな場面で役立つ手技であり、多くの方がその効果を実感しています。

しかし、すべてのケースにおいて同じように効果が出るわけではなく、中には治療の効果が薄い場合もあります。

その代表的な例のひとつが、「急性痛」がある時です。

急性痛とは、ケガをした直後や、炎症が強く起こっている状態のことを指します。

具体的には、患部に「腫れ(腫脹)」「熱を持っている(熱感)」「赤くなっている(発赤)」などの炎症のサインが見られる場合、筋膜治療の効果は限定的になります。

例えば、転倒してひざを強く打った直後や、足をひねったばかりの時などがこれに当たります。

また、切り傷や擦り傷がある場合も、筋膜治療を行うことで直接的な回復が早まるわけではありません。

これは、筋膜自体にアプローチすることで身体の動きをスムーズにすることはできても、炎症や傷そのものを治す効果があるわけではないからです。

一般的に、急性痛とは発症から1~3日程度の間を指し、この期間は炎症が強いため、筋膜治療だけで劇的に症状を改善するのは難しいと言えます。

ただし、急性痛があるからといって、筋膜治療がまったく役に立たないというわけではありません。

炎症を起こしている部分に直接アプローチするのではなく、その周辺の筋膜を調整することで、患部にかかる負担を減らすことができます。

例えば、膝を痛めている場合、その周囲の太ももやふくらはぎの筋膜を整えることで、膝自体へのストレスを和らげることができるのです。

このように、筋膜治療は急性痛に対して直接的な効果を発揮するわけではありませんが、体全体のバランスを整えることで、痛みの軽減や回復のサポートにつながる可能性があります。

そのため、急性痛がある場合には、まずは適切な処置を行い、その後の回復を助ける目的で筋膜治療を取り入れるのが良いでしょう。

例外的に、肩関節周囲炎(いわゆる五十肩)のように、長期間にわたって炎症が続くケースでは、炎症期(発症から数ヶ月程度)は筋膜治療の効果が限定的です。

しかし、その後の可動域改善や痛みの軽減には役立つことは期待できます。

筋膜治療は万能ではありませんが、適切なタイミングと方法で取り入れることで、より効果的に身体の回復をサポートすることができます。

急性痛の際には、炎症を抑える処置を優先し、その後の回復を促進する手段として筋膜治療を活用すると良いでしょう。