【雑談41】トリガーポイントの歴史について

雑談コーナー
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トトン
トトン

こんにちは!

カピバラ似で、四角いメガネがトレードマークのトトンです。

普段は総合病院で理学療法士として働きながら、副業で整体師もしています。

この【雑談コーナー】では、私が日々感じたことや体験した出来事など、私トトンの視点で気軽にお話ししていきます。

ちょっとした息抜きに読んでいただけたら嬉しいです!


【トリガーポイントの歴史について】

トリガーポイントとは、アメリカの医師 ジャネット・G・トラベル(Janet G. Travell) と デビッド・G・シモンズ(David G. Simons) によって提唱された概念で、筋筋膜性疼痛症候群(Myofascial Pain Syndrome, MPS) の研究の中で確立されました。

この考え方が広く知られるようになったのは、1983年に発表された 『Travell & Simons’ Myofascial Pain and Dysfunction: The Trigger Point Manual (筋筋膜性疼痛と機能障害: トリガーポイントマニュアル)』 によるものです。

この本は、トリガーポイントがどのように痛みを引き起こし、それをどのように治療すべきかを詳しく解説した画期的な一冊であり、今でも多くの医療従事者にとって貴重な資料となっています。

しかし、トリガーポイントへの治療は、医療の歴史から見れば比較的新しい考え方です。

そのため、まだまだ一般には広く認知されていないのが現状です。

少し前までは「筋膜リリース」などの筋膜に関するアプローチが流行し、一般の方にも「筋膜」という言葉は浸透してきました。

しかし、トリガーポイントに関しては、そこまで馴染みがないのが実情です。

実際、理学療法士などの医療従事者の中でも、トリガーポイントに関する深い知識を持っている人はまだ少ないのが現状です。

同僚の理学療法士に「トリガーポイントって知ってる?」と聞いても、「名前は聞いたことがあるけれど、詳しくは知らない」という反応がほとんどかもしれません。

それほど、リハビリ業界の中でもトリガーポイントという概念は、まだまだ広く浸透していないのです。

今後、研究や臨床の発展とともに、トリガーポイントの重要性がより広く認識され、治療の選択肢として一般的になっていくことが期待されます。

私たち医療従事者としても、こうした新しい知識を深め、患者さんの痛みをより効果的に和らげるための手段として活用していきたいですね。