
こんにちは!
カピバラ似で、四角いメガネがトレードマークのトトンです。
普段は総合病院で理学療法士として働きながら、副業で整体師もしています。
この【雑談コーナー】では、私が日々感じたことや体験した出来事など、私トトンの視点で気軽にお話ししていきます。
ちょっとした息抜きに読んでいただけたら嬉しいです!
【ボディスキーマを理解して体を思い通りに動かそう】
体をスムーズに動かすためには、自分の体の各パーツを正しく認識することが大切です。
意識せずとも体を動かせるのは「ボディースキーマ(身体図式)」と呼ばれる脳内のマップがあるからです。
しかし、これがうまく働いていないと、思ったように体を動かせなくなります。

例えば、あなたは肩甲骨だけを動かすことができますか?
試しに、左の肩甲骨を上げてみてください。
このとき、左肘を外に開いたり、頭を右に傾けたりしていませんか?
もしそうなら、肩甲骨の動きをうまく認識できていない可能性があります。
日常生活では問題なくても、スポーツのように複雑な動きが求められる場面では、体の使い方がわからずぎこちなくなってしまいます。
では、体の各パーツを正しく認識し、スムーズに動かすためにはどうすればいいのでしょうか?
【体のパーツを認識するためにはボディースキーマ(身体図式)が重要】
私たちは普段、何気なく体を動かしていますが、「自分の手が今どこにあるのか」「どんな姿勢をしているのか」といったことを無意識のうちに把握できています。
これは、脳が持つ「ボディースキーマ(身体図式)」という仕組みのおかげです。
例えば、目をつぶっていても手を頭の上に持ち上げられるのは、脳が体の位置をリアルタイムで把握しているからです。
これは、筋肉の収縮や皮膚の感覚(触覚)などの情報をもとに、脳が「体の地図」のようなものを作っているためです。
この地図は常に更新され、無意識のうちに姿勢や動作の調整を助けています。
ボディースキーマは普段意識することはありませんが、うまく働かないと自分の体の動きを正しく認識できず、バランスを崩しやすくなったり、つまずいたり、動きがぎこちなくなったりすることがあります。
スポーツやダンスなど、複雑な動きをスムーズに行うためには、ボディースキーマを整えることが大切です。
【ボディースキーマを改善するためには?】
ボディースキーマを改善するには、脳が正しく体の情報を受け取れるようにすることが大切です。
そのためには、筋肉の収縮や皮膚の感覚(触覚)をしっかり感じられるようにすることが必要になります。
例えば、肩甲骨を思うように動かせない人の多くは、肩甲骨周りの筋肉がガチガチに硬くなっていたり、皮膚が突っ張っていたりします。
特に、皮膚と筋肉の間にある「筋膜」の滑りが悪くなっていることが原因のひとつです。
筋膜には感覚受容器が豊富に存在し、体の位置や動きを脳に伝える役割を果たしています。
そのため、ボディスキーマを改善するには、まず筋膜の滑りを良くすることが重要です。
筋膜を整えるためにストレッチや軽いマッサージなどを取り入れることで、体の感覚をよりクリアにし、スムーズな動きにつなげることができます。
筋膜治療に役立つ参考書についての記事は、こちらからどうぞ
【まとめ】
普通の人よりも動かせる関節の数が少なければ、当然ながら動きはぎこちなくなりがちです。
ボディースキーマが欠如していると、スムーズに動けないだけでなく、関節の可動域が狭くなり、特定の部位に負担が集中してしまいます。
その結果、負荷がかかりすぎた関節が痛みやすくなり、ケガのリスクも高まります。
また、動かせる関節が少ないとバランスも取りにくく、姿勢を崩しやすくなってしまいます。
だからこそ、特にスポーツをしている人は、動かしにくい体の部分をしっかりケアし、ボディースキーマを意識的に整えることが大切です。
そうすることで、体を滑らかに動かせるようになるだけでなく、バランスが良くなり、ケガの予防にもつながります。
そして結果的に、高いパフォーマンスでプレーができるようになります。
ちなみに、ボディースキーマを極めている職業の代表といえばダンサーです。
彼らの体の使い方は、まさに異次元の領域です。
私には到底マネできませんね。