【雑談38】ボディスキーマを理解して体を思い通りに動かそう

雑談コーナー
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トトン
トトン

こんにちは!

カピバラ似で、四角いメガネがトレードマークのトトンです。

普段は総合病院で理学療法士として働きながら、副業で整体師もしています。

この【雑談コーナー】では、私が日々感じたことや体験した出来事など、私トトンの視点で気軽にお話ししていきます。

ちょっとした息抜きに読んでいただけたら嬉しいです!

【ボディスキーマを理解して体を思い通りに動かそう】

体をスムーズに動かすためには、自分の体の各パーツを正しく認識することが大切です。

意識せずとも体を動かせるのは「ボディースキーマ(身体図式)」と呼ばれる脳内のマップがあるからです。

しかし、これがうまく働いていないと、思ったように体を動かせなくなります。

図:肩甲骨

例えば、あなたは肩甲骨だけを動かすことができますか?

試しに、左の肩甲骨を上げてみてください。

このとき、左肘を外に開いたり、頭を右に傾けたりしていませんか?

もしそうなら、肩甲骨の動きをうまく認識できていない可能性があります。

日常生活では問題なくても、スポーツのように複雑な動きが求められる場面では、体の使い方がわからずぎこちなくなってしまいます。

では、体の各パーツを正しく認識し、スムーズに動かすためにはどうすればいいのでしょうか?

【体のパーツを認識するためにはボディースキーマ(身体図式)が重要】

私たちは普段、何気なく体を動かしていますが、「自分の手が今どこにあるのか」「どんな姿勢をしているのか」といったことを無意識のうちに把握できています。

これは、脳が持つ「ボディースキーマ(身体図式)」という仕組みのおかげです。

例えば、目をつぶっていても手を頭の上に持ち上げられるのは、脳が体の位置をリアルタイムで把握しているからです。

これは、筋肉の収縮や皮膚の感覚(触覚)などの情報をもとに、脳が「体の地図」のようなものを作っているためです。

この地図は常に更新され、無意識のうちに姿勢や動作の調整を助けています。

ボディースキーマは普段意識することはありませんが、うまく働かないと自分の体の動きを正しく認識できず、バランスを崩しやすくなったり、つまずいたり、動きがぎこちなくなったりすることがあります。

スポーツやダンスなど、複雑な動きをスムーズに行うためには、ボディースキーマを整えることが大切です。

【ボディースキーマを改善するためには?】

ボディースキーマを改善するには、脳が正しく体の情報を受け取れるようにすることが大切です。

そのためには、筋肉の収縮や皮膚の感覚(触覚)をしっかり感じられるようにすることが必要になります。

例えば、肩甲骨を思うように動かせない人の多くは、肩甲骨周りの筋肉がガチガチに硬くなっていたり、皮膚が突っ張っていたりします。

特に、皮膚と筋肉の間にある「筋膜」の滑りが悪くなっていることが原因のひとつです。

筋膜には感覚受容器が豊富に存在し、体の位置や動きを脳に伝える役割を果たしています。

そのため、ボディスキーマを改善するには、まず筋膜の滑りを良くすることが重要です。

筋膜を整えるためにストレッチや軽いマッサージなどを取り入れることで、体の感覚をよりクリアにし、スムーズな動きにつなげることができます。

筋膜治療に役立つ参考書についての記事は、こちらからどうぞ

【まとめ】

普通の人よりも動かせる関節の数が少なければ、当然ながら動きはぎこちなくなりがちです。

ボディースキーマが欠如していると、スムーズに動けないだけでなく、関節の可動域が狭くなり、特定の部位に負担が集中してしまいます。

その結果、負荷がかかりすぎた関節が痛みやすくなり、ケガのリスクも高まります。

また、動かせる関節が少ないとバランスも取りにくく、姿勢を崩しやすくなってしまいます。

だからこそ、特にスポーツをしている人は、動かしにくい体の部分をしっかりケアし、ボディースキーマを意識的に整えることが大切です。

そうすることで、体を滑らかに動かせるようになるだけでなく、バランスが良くなり、ケガの予防にもつながります。

そして結果的に、高いパフォーマンスでプレーができるようになります。

ちなみに、ボディースキーマを極めている職業の代表といえばダンサーです。

彼らの体の使い方は、まさに異次元の領域です。

私には到底マネできませんね。