
こんにちは!
カピバラ似で、四角いメガネがトレードマークのトトンです。
普段は総合病院で理学療法士として働きながら、副業で整体師もしています。
この【雑談コーナー】では、私が日々感じたことや体験した出来事など、私トトンの視点で気軽にお話ししていきます。
ちょっとした息抜きに読んでいただけたら嬉しいです!
【トリガーポイントはどこにできやすい?】
痛みの治療において、トリガーポイントへのアプローチは非常に効果的です。
特に、病院で「原因不明」と診断される痛みの多くは、トリガーポイントが関係していることがあります。
「それならトリガーポイントを治療すればいい!」と思うかもしれませんが、実はそう簡単ではありません。
なぜなら、トリガーポイントは関連痛を引き起こし、痛みの原因がある場所とは異なる部位に痛みを感じさせることがあるからです。
そのため、痛みを感じる部分をいくらマッサージしても、根本的な解決にはつながらないことが多いのです。
では、トリガーポイントはどこにできやすいのでしょうか?
【私の経験上、トリガーポイントができやすいところは…】
私は整体の施術において、筋膜治療をベースに行っています。
その経験から、トリガーポイントが特にできやすい部位には特徴があると感じています。
特に多いのが、「筋肉と筋肉の間の筋膜」や「筋肉と骨の間の筋膜」 です。
これらの部位は、日常生活の動作や姿勢の影響を受けやすく、筋膜がこわばりやすい特徴があります。
さらに、血流が滞りやすくなるため、老廃物が蓄積しやすく、トリガーポイントが発生しやすいのです。
痛みを訴える部位だけでなく、こうしたトリガーポイントができやすい部位を丁寧にチェックし、適切にアプローチすることで、症状の改善につながることが多いと実感しています。
【トリガーポイントを探すポイント】
患者様が痛みを感じている部位に直接トリガーポイントがあるとは限りません。
そのため、以下のような関連する部分を探ることが重要です。
✅痛みの部位の近位や遠位の筋膜が張っている場所
痛みを訴えている部分の周囲をよく観察し、特に筋膜が硬くなっている部分を探します。
たとえば、腰の痛みであれば、お尻や太ももの裏、背中の筋膜が張っていることが多く、トリガーポイントがある可能性が高いです。
✅痛みの部位の裏側の筋膜が張っている場所
体の後ろ側に痛みがあれば、前側の筋膜をチェックします。
たとえば、腰の痛みであれば、お腹や太ももの前の筋膜が張っていることが多く、トリガーポイントがある可能性が高いです。
実際に、これらの部位を軽くさすってみると、小さなコリや硬結が山のように存在していることが多いです。
このように、痛みがある部分だけにとらわれず、関連する筋膜や筋肉の状態を広く観察することが、根本的な改善への近道となります。
【まとめ】
トリガーポイントを正しく探すことは、痛みの改善においてとても重要です。
患者様が痛みを訴えている場所だけに注目するのではなく、関連する筋膜や筋肉の状態を広く観察し、トリガーポイントができやすい部位を意識しながら施術を行うことが、効果的な治療につながります。
もし、なかなか治らない痛みがある場合は、一度トリガーポイントの可能性を疑い、痛みの出ている場所とは別の部位にも目を向けてみると、解決の糸口が見つかるかもしれません。
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