【雑談30】筋膜が硬くなることで起きる5つの問題

雑談コーナー
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トトン
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こんにちは!

カピバラ似で、四角いメガネがトレードマークのトトンです。

普段は総合病院で理学療法士として働きながら、副業で整体師もしています。

この【雑談コーナー】では、私が日々感じたことや体験した出来事など、私トトンの視点で気軽にお話ししていきます。

ちょっとした息抜きに読んでいただけたら嬉しいです!

【筋膜が硬くなることで起きる5つの問題】

筋膜は、筋肉を包み込みながら全身を支える大切な組織です。

そのため「第二の骨格」とも呼ばれ、姿勢や動きの維持において重要な役割を果たしています。

しかし、この筋膜が硬くなると、体にさまざまな問題が起こります。

今回は、筋膜の硬さが引き起こす5つの問題について、詳しくお伝えします。

【① トリガーポイントが出現する】

筋膜が硬くなると、血流が悪くなり、筋肉に十分な酸素や栄養が届きにくくなります。

その結果、「トリガーポイント」と呼ばれる筋硬結(コブ状のかたまり)が発生しやすくなります。

トリガーポイントは、多くの痛みの原因となるものです。

血流が低下すると、老廃物が蓄積しやすくなり、筋肉が疲労しやすい状態になります。

このような状態が続くと、トリガーポイントが形成され、それがさらに血流を悪化させるという悪循環に陥ります。

さらに、トリガーポイントは痛みを発するだけでなく、関連痛(痛みの原因がある場所とは別の部位に痛みを感じること)を引き起こすこともあります。

たとえば、肩の筋膜が硬くなると、痛みが腕にまで広がることがあるのです。

【② 筋肉の収縮不全が起きる】

筋膜がねじれたり、癒着したり、縮んで硬くなると、その筋膜に包まれている筋肉の動きも制限されてしまいます。

すると、筋肉が適切に収縮できなくなり、「筋肉の収縮不全」が起こります。

また、筋肉と筋肉の間にある筋膜が硬くなることで、それぞれの筋肉の動きを邪魔し合うこともあります。

例えば、腕や脚が重たく感じたり、動かしづらくなったりするのは、この影響を受けている可能性があります。

この状態が続くと、特定の筋肉ばかりに負担がかかり、さらに筋膜の硬さが悪化してしまうことになります。

「動かしにくい→さらに筋膜が硬くなる→もっと動かしにくくなる」という負のループに陥ってしまうのです。

【③ 固有受容器の感度低下】

筋膜には「固有受容器」と呼ばれるセンサーのような役割を持つ神経がたくさん存在しています。

これらは、自分の体がどんな姿勢をしているのか、どの関節がどの位置にあるのかを無意識のうちに脳へ伝える重要な働きを持っています。

この情報をもとに、私たちは日常的な動作をスムーズに行っています。

たとえば、目を閉じていても自分の手がどこにあるのかが分かったり、無意識にバランスを取ることができるのは、この固有受容器の働きによるものです。

しかし、筋膜が硬くなると、この固有受容器の感度が低下し、脳に正確な情報が伝わりにくくなります。 すると、姿勢が崩れたり、動作のぎこちなさが増したりすることにつながります。

特に、スポーツや日常の動作において、筋膜の硬さが影響すると、ケガのリスクが高まるだけでなく、動きのパフォーマンスも低下してしまいます。

【④呼吸機能の問題が起きる】

筋膜が硬くなると、呼吸筋や呼吸補助筋の動きが制限され、スムーズに息ができなくなります。

特に、横隔膜周辺の筋膜が硬くなると深い呼吸がしづらくなり、酸素を十分に取り込めなくなるため、疲れやすさや集中力の低下につながります。

また、肋骨や胸郭、胸椎周囲の筋膜が硬くなると、胸郭の可動域が狭くなり、息苦しさを感じやすくなります。

さらに、呼吸が浅くなることで肩や首に無意識の負担がかかり、肩こりや痛みを引き起こすこともあります。

これを防ぐためには、胸郭を広げるストレッチや深呼吸を意識的に行い、筋膜を柔らかく保つことが大切です。

【⑤老けた印象になる】

顔の筋膜が硬くなると、血流やリンパの流れが悪くなり、たるみやシワ、むくみなどの美容トラブルを引き起こします。

特に、筋膜の硬さによって皮膚が引っ張られると、シワが目立ちやすくなり、老けた印象につながります。

また、リンパの滞りによって顔がむくみやすくなり、血流の低下が原因でくすみやクマができやすくなることもあります。

長時間の同じ表情やストレスは筋膜を固める要因となるため、意識的に顔のマッサージや表情筋のストレッチを行うことが重要です。

日々のケアに筋膜のほぐしを取り入れることで、若々しく健康的な肌を保ちましょう。

【まとめ】

筋膜が硬くなることで、体にはさまざまな問題が引き起こされます。特に、以下の5つの影響が大きいです。

✅ トリガーポイントの出現

痛みの原因となり、関連痛を引き起こすこともある

✅ 筋肉の収縮不全

筋肉の動きが制限され、四肢が重く動作がぎこちなくなる

✅ 固有受容器の感度低下

姿勢の維持やバランス感覚が悪くなり、ケガのリスクが高まる

✅呼吸機能の問題が起きる

呼吸が浅くなり、息苦しさや疲れやすさを感じる

✅ 老けた印象につながる

顔のたるみやシワ、クマが増え、実年齢より老けて見えることがある

私の施術では、これら5つの問題に対してアプローチしています。

さらに、筋膜の働きを深く理解すると、「内臓の不調」「自律神経の乱れ」「アレルギー症状」といった問題にも対応できる可能性があります。

筋膜のケアを徹底することで、幅広い不調の改善につながるのは、とても興味深いですね。

筋膜治療に役立つ参考書についての記事は、こちらからどうぞ