【書籍紹介(膝関節編)|現役の理学療法士が選ぶ】膝関節疾患を診るためのおススメ参考書5選

書籍紹介

膝関節は、日常生活の動作やスポーツ活動において多くの負荷がかかる部位であり、理学療法士にとって評価や治療のスキルが欠かせない領域です。

その一方で、膝関節疾患は解剖学的、機能的に複雑で、治療において専門知識と実践的アプローチが必要です。

このブログでは、総合病院で勤務し、経験年数10年以上の現役理学療法士である著者が、膝関節疾患の評価や治療に役立つおススメの参考書を厳選して5冊ご紹介します。

膝関節に特化した最新の知見や臨床で使えるテクニックを学ぶための一冊を探している方に、ぜひ参考にしていただければと思います。

膝関節の理解を深め、患者さんのQOL向上に役立つ一助となる内容です。

【園部俊晴の臨床『膝関節』】

著者|園部俊晴 (著)

出版社|運動と医学の出版社

ページ数|360ぺージ

発行年月日|2021年2月10日

『園部俊晴の臨床「膝関節」』は、膝関節疾患に取り組む理学療法士必読の一冊です。私自身、この書籍を通じて膝関節の学びが深まり、臨床での実践に大きく活かせることを実感しました。

この一冊には、プロスポーツ選手や著名人が集うコンディション・ラボで活躍する園部俊晴氏の30年にわたる臨床経験が凝縮されています。

伝説的理学療法士・入谷誠氏の一番弟子である著者が、膝関節治療に必要な最新知識と実践的技法を余すところなく解説しています。

本書では、臨床における仮説検証の重要性をはじめ、膝関節の解剖学的・力学的評価、膝蓋下脂肪体や半月板など痛みに関連する組織へのアプローチが具体的に取り上げられています。

また、可動域の改善方法や変形性膝関節症への対応といった実践的な内容も充実しています。

膝関節疾患に対する知識を深め、患者に的確なアプローチを提供したい理学療法士にとって、この書籍は非常に有益です。

理論と実践がバランスよく学べる構成となっており、膝関節治療の理解をさらに高めるための最適な一冊です。

【膝関節理学療法マネジメント−機能障害の原因を探るための臨床思考を紐解く】

著者|石井 慎一郎 (監修), 森口 晃一 (編集)

出版社|メジカルビュー社

ページ数|360ぺージ

発行年月日|2018年2月3日

『膝関節理学療法マネジメント−機能障害の原因を探るための臨床思考を紐解』は、膝関節疾患に取り組む理学療法士にとって非常に有用な一冊です。

本書は、『理学療法マネジメント』シリーズの一つで、膝関節の機能障害をテーマに、評価法や理学療法アプローチをエビデンスに基づいて詳細に解説しています。

特に、可動性障害、不安定性、筋機能不全など、臨床で頻繁に遭遇する問題を中心に取り上げ、それぞれの評価法と結果の解釈、具体的な治療方法が学べます。

さらに、膝関節が他の部位、例えば足部や股関節、腰部・骨盤帯、胸郭などからどのように影響を受けるかについても詳述されており、全身を視野に入れたアプローチの重要性を再認識させてくれます。

実際の臨床例に基づいたケーススタディや、患者教育に役立つセルフマネジメントの章も充実しており、理論と実践をバランスよく学べる構成です。

膝関節疾患の理解を深め、効果的かつ計画的なリハビリテーションを実践する力を養いたい方に、ぜひ手に取っていただきたい一冊です。

【膝関節拘縮の評価と運動療法 改訂版 (拘縮シリーズ)】

著者|林 典雄 (監修), 橋本 貴幸 (著)

出版社|運動と医学の出版社

ページ数|240ぺージ

発行年月日|2024年2月22日

『膝関節拘縮の評価と運動療法 改訂版 (拘縮シリーズ)』は、膝関節治療に携わる理学療法士や医療従事者にとって必携の一冊です。

シリーズ累計5万部突破の大人気『拘縮シリーズ』の改訂版で、128本の著者実技動画が追加され、内容がさらに充実。

QRコードを通じて、具体的な評価法や運動療法を視覚的に学べる点が大きな魅力です。

本書は膝関節拘縮の治療を「機能解剖」「屈曲制限」「伸展制限」の三本柱で解説。

皮膚や筋、靭帯、関節包といった軟部組織に焦点を当て、拘縮の原因を評価し、効果的な治療法を提示します。

また、人工膝関節全置換術(TKA)を含む術前・術後アプローチも網羅され、現場ですぐ活用できる内容となっています。

症例提示や腫脹管理、疼痛の配慮などの詳細な解説により、初心者から経験者まで幅広い層におすすめ。膝関節の評価と運動療法を深く学びたい方に最適の一冊です!

【膝関節機能障害のリハビリテーション (痛みの理学療法シリーズ)】

著者|石井慎一郎 (編集)

出版社|羊土社

ページ数|238ぺージ

発行年月日|2022年7月11日

『膝関節機能障害のリハビリテーション (痛みの理学療法シリーズ)』は、膝関節の痛みや機能障害に携わる理学療法士に最適な一冊です。

本書は膝周囲の解剖学的知識から、痛みのメカニズム、機能改善のための具体的な介入方法までを豊富なイラストと写真でわかりやすく解説。

膝のリハビリにおける基礎から実践までを網羅した入門書です。

特に「膝関節の機能解剖学」や「運動連鎖の理解」といった章は、膝の痛みを生み出すメカニズムを深く掘り下げており、基礎知識の学び直しに最適。

さらに、動的安定化の獲得や歩行動作へのアプローチといった実践的な内容も充実しています。

術後患者の浮腫管理や筋・筋膜への介入方法も具体的に紹介されており、臨床ですぐ活用可能。

膝関節の治療に携わる初学者から知識をブラッシュアップしたい経験者まで、幅広い層におすすめ。

膝の痛みを解消し、機能を取り戻すための知識と技術が詰まった一冊です!

【変形性膝関節症の保存療法】

著者|山田英司 (著)

出版社|運動と医学の出版社

ページ数|192ぺージ

発行年月日|2022年2月14日

『変形性膝関節症の保存療法』は、膝関節の変形性疾患に携わる理学療法士必携の一冊です。

本書は、保存療法における新しいスタンダードを提案し、膝OA(変形性膝関節症)の治療における理学療法の4つのポイントを言語化して詳しく解説しています。

また、QRコードを通じて動画解説が視聴でき、実際の技術を学びやすい工夫も魅力的です。

本書では、「軟骨はすり減るのではなく〇〇障害が原因」といった新しい視点や、痛みを引き起こす7種の組織、臨床で注目すべき6種類の筋、重要な4つの軟部組織など、膝OAの評価と介入に不可欠な知識を網羅。

また、「脛骨内旋位が重要である理由」や「外反モーメント(KAM)の影響因子」など、歩行や荷重動作の運動力学も詳細に説明されています。

初心者から専門性を深めたい経験者まで幅広くおすすめできる一冊で、保存療法の基本から応用までをしっかり学びたい方に最適。

膝OAの治療に必要なすべてが詰まった、新時代の標準書です!

【膝関節を含む整形疾患全般を診るためのおススメ参考書11選】

膝関節疾患を含む整形外科全般を診るための書籍は、臨床で必要な知識を深めるために最適なリソースです。

この記事でおススメする5冊の書籍は、膝関節に関する解剖学、疾患の病態、評価方法、治療法まで幅広くカバーしており、実践的な内容が豊富です。

これらの書籍を通じて、膝関節に関する臨床の場面を多角的に学ぶことができ、膝関節疾患に対する理解が深まります。

結果として、膝関節を含む整形外科全般のスペシャリストへと成長することができるでしょう。

整形疾患全般を診るためのおススメ参考書11選の記事は、こちらからどうぞ

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