【書籍紹介(足関節編)|現役の理学療法士が選ぶ】足関節疾患を診るためのおススメ参考書5選

書籍紹介

足関節は、歩行やランニングなどの日常的な動作からスポーツ活動に至るまで、負荷が集中しやすい部位であり、理学療法士にとって重要な評価・治療対象の一つです。

複雑な解剖学構造や多様な病態を持つ足関節疾患に対処するためには、基礎知識から応用技術まで幅広い知識が求められます。

このブログでは、総合病院で勤務し、経験年数10年以上の現役理学療法士である著者が、足関節疾患を診る際に役立つおススメの参考書を5冊厳選してご紹介します。

初心者からベテランまで幅広い理学療法士のニーズに応える内容で、患者さんの機能回復やパフォーマンス向上に貢献するための実践的な学びが得られる一冊を見つけてください。

【入谷式足底板 ~基礎編~ (運動と医学の出版社の臨床家シリ-ズ)】

著者|入谷 誠 (著)

出版社|運動と医学の出版社

ページ数|151ぺージ

発行年月日|2011年8月27日

『入谷式足底板 基礎編』 は、足関節疾患の基礎を学ぶために最適な書籍としておすすめです。

この本は足底板を利用した治療に焦点を当てつつ、その内容は足底板の理論や技術だけにとどまらず、足部の解剖学や運動学、さらにはメカニカルストレスが生じるメカニズムについても非常に詳しく解説されています。

そのため、足底板を使用しない治療方針の理学療法士にとっても、足関節疾患を包括的に理解するための貴重な参考書となります。

私自身、この書籍を何度も読み込み、臨床現場で活用してきました。特に、足関節の機能や歩行時の負荷分散、疾患ごとの評価ポイントを深く理解する際に大いに役立ちました。

また、図解が豊富で、足部が引き起こす多関節への運動連鎖についても詳しく紹介されており、理論と実践をつなぐ内容が充実しています。

足関節の基礎知識をしっかり身につけたい方や、患者さんの治療効果を高めたいと考えるすべての理学療法士にとって、この本は必携の一冊です。

【足部・足関節痛のリハビリテーション (痛みの理学療法シリーズ)】

著者|赤羽根 良和 (著)

出版社|羊土社

ページ数|232ぺージ

発行年月日|2020年3月8日

『足部・足関節痛のリハビリテーション』 は、痛みや可動域制限の原因を的確に特定し、治療へとつなげるための知識と技術を学べる、理学療法士必読の一冊です。

複雑な足部・足関節の解剖を豊富な図や写真で丁寧に解説し、初心者はもちろん、学び直しをしたい経験者にも役立つ内容となっています。

本書では、解剖学と臨床を結びつけた基本的な知識から、評価と治療に関する実践的なアプローチまで網羅。

特に、痛みや可動域制限の原因を運動連鎖や炎症期の病態を含めた視点で理解し、結果を出し続けるエキスパート理学療法士ならではの考え方を学べます。

さらに、ケーススタディが豊富に含まれており、下腿骨遠位端骨折や踵部痛など多様な症例を通じて、臨床での応用力を磨くことができます。

私自身、臨床現場で足部疾患に悩む患者さんを診る際、本書に助けられたことが何度もあります。

足部・足関節の治療を深く学びたい方、評価の引き出しを増やしたい理学療法士にとって、この一冊は大きな武器となるでしょう。

【足部・足関節理学療法マネジメント−機能障害の原因を探るための臨床思考を紐解く】

著者|片寄 正樹 (監修), 小林 匠 (編集), 三木 貴弘 (編集)

出版社|メジカルビュー社

ページ数|251ぺージ

発行年月日|2018年3月31日

『足部・足関節理学療法マネジメント』は、足部・足関節における機能障害の原因を深く掘り下げ、評価から治療までの一貫したアプローチを学ぶための必読書です。

本書では、足関節の底背屈可動性、足関節安定性、足部アーチなどの機能障害に焦点を当て、それぞれの障害に対するエビデンスに基づいた評価法や理学療法アプローチが詳しく解説されています。

理学療法士にとって重要な「病期別マネジメント」や「機能障害別マネジメント」の章では、実際の症例に基づくケーススタディも豊富に掲載されており、臨床現場での実践に直結する内容です。

足部や足関節の解剖学やバイオメカニクスの基礎から、障害の詳細な評価方法、リハビリテーション計画まで網羅されており、理学療法マネジメント能力を高めるための実践的な知識が得られます。

足部・足関節の治療に関わる理学療法士にとって、この書籍は臨床の理解を深め、効率的かつ効果的な治療を提供するための強力なツールとなるでしょう。

【足関節拘縮の評価と運動療法 (拘縮治療シリーズ)】

著者|村野 勇 (著), 林典雄 (監修)

出版社|運動と医学の出版社

ページ数|290ぺージ

発行年月日|2022年9月16日

『足関節拘縮の評価と運動療法』は、足関節拘縮に関する最新の知見を学べる理学療法士必読の一冊です。

累計5万部を超える大人気シリーズの最新作として、足関節の拘縮に焦点を当て、臨床で役立つ評価法と運動療法を徹底解説しています。

本書では、足関節の機能解剖から始まり、腫脹管理、底屈・背屈可動域制限の評価と治療法に至るまで、幅広い内容がカバーされています。

特に、超音波画像による組織動態の観察が新たな視点を提供し、正常な動きと異常な動きの違いを視覚的に理解することができます。

これにより、臨床での徒手操作に自信を持って取り組めるようになります。

村野勇先生が執筆した本書は、50年後のセラピストにも通用する深い知識と実践的なアプローチが詰まっています。

足関節拘縮に関わる治療に携わる理学療法士にとって、間違いなく価値のある一冊です。

【リハビリテーションのための足と靴のみかた 改題第2版】

著者|坂口 顕 (編集)

出版社|文光堂

ページ数|224ぺージ

発行年月日|2024年10月18日

『リハビリテーションのための足と靴のみかた 改題第2版』は、足と靴に関わる多職種の専門家にとって必読の一冊です。

足の解剖や運動学、評価法、疾患と変形、さらにはエクササイズまで、足の基本的な知識を詳しく解説しています。

また、靴に関する章では、靴の構造、選び方、運動学、靴による障害についても深く掘り下げています。

特に、子供や高齢者、有疾患者向けの靴の処方や、日常生活動作(ADL)における靴の重要性が強調されており、靴選びや履き方の指導を行う際に非常に役立つ内容です。

足底挿板や下駄トレーニングなど、靴に関連した具体的なリハビリ手法も紹介されています。

本書は、足と靴に関する身体的知識や実践的なアプローチを提供し、対象者に対して効果的な指導ができるようサポートします。

理学療法士、整体師など、足と靴に携わるすべての専門職に有益な情報が満載です。

【足関節を含む整形疾患全般を診るためのおススメ参考書11選】

足関節疾患を含む整形外科全般を診るために必要な知識を深めるには、専門的な書籍が欠かせません。

この記事で紹介する5冊の書籍では、足関節の解剖、疾患の病態、評価方法、治療法を包括的に学べます。

これらの書籍を通じて、足関節に関する臨床の実践力を高め、さらに広い整形外科の領域に対応できる専門性を養うことができます。

足関節を含む整形疾患の診療に自信を持って取り組むために、ぜひ参考にしてみてください。

整形疾患全般を診るためのおススメ参考書11選の記事は、こちらからどうぞ

【専門書を高額で売るならメディカルマイスター】

メディカルマイスターは、医療系の専門書の高価買取を行うサービスで、医学書や理学療法などの教科書や教材をお持ちの方にとって理想的な選択肢です。

多くの古本屋では、こうした医療系専門書の買取価格が低く抑えられることが多いですが、メディカルマイスターなら発行年度に関わらず、需要と人気に基づいて価格が設定されるため、特に人気の書籍は高額での買取が可能です。

また、全国送料無料に加えて、段ボールも最大10箱まで無料で提供されるため、複数冊の買取も手間なく進められます。

買取価格も最大30%アップする「限界価格宣言」買取成約率99.7%以上の実績も魅力的です。

医療関係者として使わなくなった教科書や教材がある方は、メディカルマイスターでの買取を検討してみてはいかがでしょうか?

専門店ならではの高成約率とスピード査定で、確かな満足を得られること間違いなしです。