
こんにちは!
カピバラ似で、四角いメガネがトレードマークのトトンです。
普段は総合病院で理学療法士として働きながら、副業で整体師もしています。
この【雑談コーナー】では、私が日々感じたことや体験した出来事など、私トトンの視点で気軽にお話ししていきます。
ちょっとした息抜きに読んでいただけたら嬉しいです!
【トリガーポイントはストレッチしても治らない?】
「体が痛いからストレッチをしよう」と考える方は多いかもしれません。
確かにストレッチは筋肉を伸ばし、柔軟性を高めるのに役立ちます。
しかし、トリガーポイントが原因の痛みには、ストレッチだけでは十分な効果が得られないことが多いのです。
トリガーポイントとは、筋肉の中にできる小さな「しこり」や「硬結(こうけつ)」のことを指します。
この部分は周囲の筋肉とは異なり、非常に硬く、血流も悪くなっています。
そのため、ストレッチをして筋肉を伸ばしても、正常な筋繊維が引き延ばされるだけで、肝心のトリガーポイントにはあまり影響がありません。
結果として、痛みの原因であるトリガーポイントが残ったままになり、症状が改善しにくいのです。
では、トリガーポイントを改善するにはどうしたらよいのでしょうか?
効果的な方法としては、「直接押して刺激を与える」ことが挙げられます。
トリガーポイントを指や道具を使って押すことで、血流が促進され、硬くなった部分がほぐれやすくなります。
また、痛みの感覚が一時的に和らぎ、動きやすくなることもあります。
セルフケアとして、テニスボールやフォームローラーを使って、気になる部分を優しくほぐすのもおすすめです。
もう一つの方法として、「軽い運動を行う」ことも有効です。
適度に体を動かすことで、筋肉の温度が上がり、血流が良くなります。
その結果、筋膜の滑らかさ(滑走性)が改善され、トリガーポイントの悪化を防ぐことができます。
運動が難しい場合でも、日常生活の中で少しでも体を動かす習慣をつけると、痛みの予防につながるでしょう。
もし、あなたが患者様の慢性的な痛みを改善したいと考えているならば、指導すべきなのは「ストレッチ」ではなく「軽い運動」や「トリガーポイントを直接ほぐす方法」です。
ただし、「痛みが強すぎて動くこともつらい」という方には、まずトリガーポイントを改善する施術を行い、少しずつ動ける状態に導いていくことが大切です。
痛みのケアにはさまざまな方法がありますが、トリガーポイントによる慢性痛の場合は、ストレッチだけに頼らず、より効果的なアプローチを取り入れていきましょう。