
こんにちは!
カピバラ似で、四角いメガネがトレードマークのトトンです。
普段は総合病院で理学療法士として働きながら、副業で整体師もしています。
この【雑談コーナー】では、私が日々感じたことや体験した出来事など、私トトンの視点で気軽にお話ししていきます。
ちょっとした息抜きに読んでいただけたら嬉しいです!
【筋膜が硬くなる原因は「過用」と「廃用 」】
筋膜が硬くなってしまう原因には、大きく分けて2つのタイプがあります。
それは「過用(使いすぎ)」と「廃用(使わなすぎ)」です。
日常生活の中で、特定の筋肉を過剰に使い続けたり、反対にほとんど使わなかったりすると、筋膜は硬くなり、体の不調につながることがあります。
【過用(使いすぎ)の影響】
「過用」とは、同じ筋肉を繰り返し使い続けることで、その部分が緊張し、硬くなってしまう状態を指します。
たとえば、以下のような習慣があると、特定の筋肉に負担がかかり、その周囲の筋膜は硬くなってしまいます。
✅同じ姿勢で長時間いる
(デスクワークやスマートフォンの使用など)
✅仕事や趣味で同じ動作を繰り返す
(パソコン作業、料理、楽器演奏、スポーツなど)
✅動作のパターンが固定化されている
(特定の動きばかり繰り返し、体の使い方に偏りがある)
このような状態が続くと、筋肉や筋膜に負担がかかり、やがて硬くなってしまいます。
その結果、血流が滞りやすくなり、慢性的なコリや痛みにつながることもあります。
【廃用(使わなすぎ)の影響】
一方で、「廃用」とは、体を動かさないことで筋膜が硬くなってしまう状態です。
普段から運動不足だったり、姿勢が悪かったりすると、筋膜の柔軟性が失われ、動きにくさや不調が生じます。
たとえば、以下のような習慣があると、廃用による筋膜の硬さが起こりやすくなります。
✅悪い姿勢を続けている
(猫背や足を組む姿勢など)
✅座っているときに背もたれに寄りかかることが多い
(筋肉をあまり使わずに楽な姿勢をとる習慣)
✅家で過ごす時間の多くを寝転んで過ごしている
(運動量が少なく、体を動かす機会が少ない)
このように、体をあまり動かさない状態が続くと、筋膜の柔軟性が失われ、筋肉の働きも低下します。
その結果、血流が滞りやすくなり、慢性的なコリや痛みにつながることもあります。
【硬くなった筋膜を見極める方法】
筋膜が硬くなっているかどうかを判断するためには、問診がとても有効です。
患者様の生活習慣を詳しく聞き、「過用」と「廃用」のどちらが原因となっているのかを探ります。
そのうえで、実際に体を触診して評価を行うと、より的確に筋膜の状態を把握することができます。
また、患者様自身にも原因を理解してもらうことで、日常生活の改善につなげやすくなります。
例えば、「長時間同じ姿勢を続けないようにする」「こまめにストレッチを取り入れる」「座るときの姿勢を意識する」といった具体的なアドバイスを行うことで、筋膜の硬さを和らげるサポートができます。
【まとめ】
筋膜の硬さは「使いすぎ」か「使わなすぎ」によって引き起こされることが多いため、まずは自身の生活習慣を振り返ってみることが大切です。
どちらのタイプに当てはまるのかを知り、適切な対策をとることで、筋膜の柔軟性を保ち、快適な体の状態を維持することができます。
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